こんばんは
こころと身体のセラピストゆうです。
今回は 陰陽五行論について を紹介します。
人間のからだは小宇宙
私たちの身体は、自然界に存在するものやはたらきが全て備わっていると言われています。
この自然界のはたらきと、私たちの身体がもつはたらきが調和しているとき、心身の健康が保たれるのではと感じています。
からだ食.COM さんの 『 人間のからだは小宇宙 』で分かりやすく紹介されているように、私たちが意識を向けずとも日々全身の37兆個(以前は60兆個と言われていたが最近こちらが定説のようです)もの細胞たちが、それぞれの持ち場ではたらき続けてくれているといういのちの不思議。
( NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体より-健康へのいざない (1990) HD )
陰陽五行論とは
ここでは、東洋医学の『 陰陽五行論 』を元に自然界のはたらきと、人体でのはたらきとの関係をどのように見ていくのか学んでゆきましょう。
自然界には能動的性質である『陽』と、相対する受動的性質である『陰』の2つの事象があると捉えます。
陰には陽が、陽には陰があることで1つの要素となり、これらの2つがバランスする力が備わっている状態が理想で、どちらか一方では存在しえないものです。
それを現したものが、下の太極図です。
陰陽を自然界でみてゆくと、天と地、昼と夜、明と暗、火と水、熱と冷、大と小、堅と柔、表と裏・・・などで、相反する陰と陽の2つの要素が調和して初めて自然界の秩序が保たれています。
からだの陰陽バランス
これらは、私たちの身体にもあてはめてみてゆくことができ、男性と女性、氣と血、背と腹、五臓と六腑、上半身と下半身、右半身と左半身、肉体と精神、交感神経と副交感神経、動的と静的、興奮と抑制・・・などで見ることが出来ます。
★ 参考:陰陽性質表 ~ Wikiより
私たちの身体に関しても、自然界に関しても、この陰陽のバランスが調和されている状態が理想であり、そのバランスが崩れると不調や病(自然災害)などが生じることで、調和を取り戻すしくみが備わっているのです。
からだの陰証と陽証
ご自身やお客様などの 陰陽の状態を知る1つの見方 としては、
があるとみることが出来ます。
この陰陽は、夜があって朝が来るように一定したものではないのですが、現時点での身体の状態を知るきっかけとして活用して頂ければと思います。
五行論とは
続いて 『 陰陽五行論 』 の 五行 についてみてゆきましょう。
五行の『五』は五つの元素、『行』は動く・巡るという意味があり、天地に向かって広がり・巡り・動いている5つの要素を指し、
五行論では、自然界は 植物・熱・土壌・鉱物・液体 からなり、それぞれ 木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい) の5つの要素が互いに影響を与え合いながら、運行と変化によって成り立っていると捉えます。
五行の特性
五行には、それぞれ下記のような特性があります。
・木: 曲直(きょくちょく)~ 曲がったり真っすぐになったりする伸びやかさの象徴
・火: 炎上(えんじょう)~ 燃えあがる炎や熱を象徴し上昇しやすい性質
・土: 稼穡(かしょく) ~ 穀物をとって収穫するという土の持つ豊かさや濃厚さを象徴
・金: 従革(じゅうかく) ~ 加工して形が変わるという金属や鉱物の持つ特性や乾燥や透明感のある性質
・水: 潤下(じゅんげ) ~ 流れ潤す性質であり、下方に流れどっしりとし冷たさや寒さを象徴
相性(そうせい)と相克(そうこく)とは
そして、この五行のバランスを保っている『 相生 』と 『 相克 』 というはたらきがあり、下図のような配置で関わりあっています。
( 五行・相生と相克 / イラストACより )
図を参考にみてゆきましょう。
木が燃えて火を生み、火が燃えた後は土を生み、土からは鉱物(金)が生まれ、鉱物(金)から鉱水(水)を生み、水は木を育てる・・・という生み関係性育む関係をいいます。
水は火を消し、火は金を溶かし、金(鉱物)は木を切り倒し、木は土の養分を吸収し、土は水の氾濫をせき止める・・・という抑制する関係性となります。
このように、力の弱まったものは『 相生 』の関係で育まれ、勢いが強まり過ぎたものは『 相克 』の関係で抑制され、全体のバランスがとられているのです。
わたしたち人間も自然界の一部であるので、身体にもこの五行論をあてはめて捉えてゆくことが出来ます。
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