セラピストが押さえておきたいこと ~変わりたいのに変われない理由とは?

アクセスバーズ
(写真:pixabay)
(この記事は、旧サイトにて2019年8月2日に公開した内容を更新したものです)
こんばんは
こころと身体のセラピストゆうです(*^-^*)
以前、お客様のお悩みの原因として、『身・口・意』の影響 をお伝えしました。
私たちも既に習慣になっていることを止める・手放すことなど、思うようにいかないことも多いと思います。
“ 分かっちゃいるけどやめられない ” というやつです。。
セラピスト・エステティシャンの皆さんも、そういった経験は1つや2つきっとあるのではないでしょうか。
あるいは、“ 明日からこうするんだ!” ・ “ こうなるんだ! ” と決意新たに決めたこともなかなか続かず、その結果が出る前にやめてしまう・・。
これは “ 三日坊主 ”というやつですね。
こちらも何かしら経験はありませんか? 私はあります、色々と(;’∀’)
では、なんでそもそも “ 止めたいのにやめられない ” や “ こうなりたい ” へ近づくための努力が続かないのでしょうか?!
今回は、前回も紹介したキーワードとなる『 潜在意識 』について、もう少し掘り下げてみてゆくことにします。
セラピストやエステティシャンなどお身体を主として施術されている皆さんにも、是非知っていただきたいことなので一緒に学んでまいりましょう。

意識について

では早速、『意識』という言葉って日常普通に使うと思うのですが、改めて説明してみてと言われると???となりませんか?
各分野でもこれといった定義づけは出来ていないといわてており、宇宙自体も意識であるとも言われているとても深いテーマなのです。
なので『 意識 』について一般的にどのように説明されているのか調べてみました。
“ 意識するとは主体的氣づきの感覚であり、そこには何かしらの状況把握や反省が伴われる ”
( 引用元:メタ超心理学研究所 )
少々難しい言い回しでしたので、『 意識 』を分解してみます・・・
『 意 』とは、こころの動き・こころに思っていること・考え・氣持ち
仏教では、こころは精神の主体的側面を意味し、意は精神の働きを示す
  ✶『 識 』とは、物事を見分け、知り分ける
仏教では、物事を見分けるこころの働き
とあり、
『 意 』を訓読みすると、“こころ”・“おもい”・“おもう” になりました。
“ 自分が今どんな状況なのか、どんな想いなのかなど自分で認識できるこころの働き ” なのかなと思います。
そしてこの 『意識』 は、顕在意識(表層意識)と潜在意識(深層意識)の2つに大別されますが、上記の意識の説明は顕在意識の説明になりますね。

それでは、それぞれの意識の説明をみてゆきましょう。

 

顕在意識(表層意識)とは

認識できる意識のことで、理性や知性・論理的思考・判断力などが該当し、意識全体の3~5%を占めていると言われています。
身体で言うと該当するのは『 頭 』 になるのかなと思います。
普段私たちが使っていると認識できる意識が 『 顕在意識 』になりますね。
良い悪いを判断したり、どこに行こうか・何を食べようか考えたり、私たちのお仕事でいったらお客様のお悩みに対してどんなメニューを提供したらより効果的なのかと思案したり、ホームケアのアドバイスをする際に何故そうしたほうがよいのか論理的に説明したりしている時の意識です。
ちなみに “思考” とは、
『 考えや思いを巡らせる行動であり、結論を導き出すなど何かしら一定の状態に達しようとする過程において、筋道や方法など模索する精神の活動である。
広義には人間が持つ知的作用を総称する言葉、狭義では概念・判断・推理を行うことを指す。』
とあります。(引用:Wikiより)
現代社会に生きる私たちは、色んな情報が必要な時に手に入れられる便利な時代に生きています。
その反面、色んな情報があり過ぎて何を選択していいのか迷いますし、その考えや決断が自分自身のものなのか曖昧になってしまうこともあるのではないでしょうか。
情報時代に生きる私たちは、意識全体のたった3~5%ほどしかない『 顕在意識(頭 )』を使いすぎで頼りすぎの状態で、認識できるものが全てであるという錯覚の中で生きているとも言えるのではないでしょうか。

潜在意識(深層意識)とは

認識できない意識のことで、無意識や本能、感情、感覚、想像、創造、直感、超意識とか真我、神我なども含まれており、24時間休むことなく働いてくれています。
また、顕在意識で見たり、聞いたり、感じたり、経験したことなどすべてをストックして、その情報を集合的無意識に送っていると言われているのですが、身体とも密接に繋がっていることが分かっています。
この潜在意識は、意識全体のなんと95~97%も占めていると言われていてますから、パワーバランスから考えてみても凄い力を秘めているのです。
そして、精神科医で心理学者でもあるカール・ユングは、潜在意識には生まれてから今まで経験してきたものがしまわれている『 個人的無意識 』と、『 集合的無意識 (普遍的無意識)』があると言っています。
この 『 集合的無意識 』 は、人類共通の無意識の領域と言われているのですが、スピリチュアルな部分に触れることになるのでまた別の機会にお伝えできればと思います。
参考として、分かりやすく 集合的無意識 について説明されている動画がありましたので、氣になる方はご覧になってみて下さい。

『 個人的無意識 』 は、生まれて来てから現在までに経験したことのすべて、そして前世の記憶などもしまわれているところでもあり、潜在意識は私たちの生命を支える身体の機能を維持してくれています。
お客様が抱えるお悩みや不調も含め、私たち一人ひとりが経験していることや目の前に起こる現実は、すべて自分の潜在意識がつくっているものなのです。
勿論、『 生活習慣・食習慣 』などお悩み不調に繋がる要素もあります。
例えば、不調をきたすまで喫煙や飲酒の習慣、極度の過食や拒食などは、潜在意識にしまいこまれている何かの代用であったり、何かしらを感じている身体からのメッセージなのですね。
そもそもこの “ 習慣 ” 自体が潜在意識の働きによるものです。
“ 過食 ” や “ 喫煙 ” で言うと、『 止めたいと思っている・止めると決めた 』のに、何故それが続かないのか・・?

感じる力を取り戻そう

『 止めたいと思っている・止めると決めた 』☚ というのは顕在意識によるものですよね。
顕在意識の占める割合は、意識全体の3~5%ほどしかない訳なので、思うような結果とならない場合は、潜在意識にその大元の要因があるというのはお分かりいただけると思います。
習慣というのは無意識に行っているものなので、その習慣になっているものを本当に変えたいと思うのであれば、それに しっかりと “ 意識を向けてみる ” ・ “ 感じてみる ” というのを実践してみるというのをお客様にもおすすめしてみてください。
つい食べ過ぎちゃって・・というお客様に関しては、その商品を購入時や食する際に 『 本当に私はこれを食べたいのかな? 』や 『 身体は今これを必要としている? 』 というのを頭で考えるのではなく感じてみてほしいのです。
喫煙に関しては、食後の一服や仕事の合間に一服、これからしばらく会議で吸えないから吸いだめだ・・というような習慣も 『 なぜ自分はこのパターンを習慣にしたのだろう? 』 というのを感じてみてください。
そして『 この習慣は本当に私に必要なのだろうか? 』 という問いに対して、どんな反応が身体にあるのか、どんな想いや感情が身体にしまいこまれているのかを感じてみてほしいのです。

答えはすべて自分の中にある

『 身体は答えを知っている 』 と言われているのは、潜在意識が自分に必要なもの・不要なものを把握して身体にメッセージを送ってくれているからです。
“ いい感じ ” ・ “ 心地がいい ” ・ “ 解放感がある ” ・ “ あたたかい ”・“ 軽い ”
などは、『 快 』 の感覚なので必要なものと判断できますし、
“ 嫌な感じ ” ・ “ 心地が悪い ” ・ “ 窮屈な感じがする ” ・ “ 冷たい ”・“ 重い”
などは、『 不快 』なので不要なものと判断できます。
また、私たちセラピストは目の前のお客様と接する中で、
 そのお客様が日頃どんな心持ちで過ごしていることが多いのか
 お仕事や人間関係で抱えているストレスなどは普段どのように解消しているのか
 どんなことやものに価値を感じて時間やエネルギーを注いでいるのか
など、会話や表情などから得られる情報のほかに、その奥にあるものを捉える力というのも身に付けてゆくことも大切です。
これも 『 感じる力 』です。
現代社会に生きる私たちは、理論や理屈に囚われ情報に縛られて頭でっかちになっているので、本来持っているはずの『 感じる力 』がそれに埋もれてしまっている状況です。
まず、お客様と向き合うセラピスト・エステティシャン自身が、この 『感じる力 』を取り戻さなければいけないと感じています。
本当に私たちの身体は神秘的であり、素晴らしい仕組みと力が備わっています。
“ 潜在意識はリラックスするほどその力を発揮 ” してくれます。
とかく癒しに携わるお仕事をしている方は、自分自身のことが後回しになりがちです。
まず、自分自身に意識を向けて、日頃の頑張りを労ってこころも身体もリラックスできる時間をつくってあげましょうね (*^-^*)
日々のこうした積み重ねが “ わたし ” をつくります。
そのリラックスした『 快 』 の感覚は、お客様に必ず伝わります♬
ではでは、最後までお読みいただきありがとうござます。

コメント