お腹で身体からの情報を掴む智慧 ☆ お腹に触れてみよう
腹診について
『 腹診 』というのを聞いたことはありますか?
その昔々、子どもの頃に病院に行ったときに、お医者さんにお腹を触れられたり押されたりされた記憶どこかにありませんか?
今のお医者さんて、ちゃんとお腹を診てくれるのかな。
先人達が築き上げてきた叡智というものはしっかりと引き継いでいただきたいものですね ( ^ ^♪
この『 腹診 』は、元々漢方の4つあるうちの診断技術の1つ『切診』にあたるものです。
お腹って知れば知るほど、そんなことまで分かるんだ?!という感じで、身体やこころの状態までもが現れる場所でもあるのです。
詳細は日本東洋医学学会学術総会さんの 腹診の全てー腹診伝承ー という資料で確認できますので参考にされてみてください。
自分のお腹に触れてみよう
お客様のお身体に触れているセラピストやエステティシャンの皆さんも、ご自身でいろんな変化や氣づきを感じた上で、お客様のお腹ともしっかりと向き合うためにも、まずは自分自身のお腹と触れ合って身体からのメッセージを受け取ることを日課にされることをお勧めします。
触れる部分は、みぞおち・肋骨のキワ・おへその上のエリア・腹直筋のライン・おへその下のエリア・正中線のラインです。
お腹の状態から分かること
日本東洋医学学会HP では、主に
★ 心下痞硬(しんかひこう):鳩尾がつかえるという自覚症状、同部位の抵抗・圧痛
★ 胃内停水(いないていすい):鳩尾の腹壁を軽く叩くとピチャピチャと音がする所見
★ 胸脇苦満(きょうきょうくまん):両側もしくは片側の季肋部辺縁を中心に出現
★ 腹皮拘急(ふくひこうきゅう):腹直筋が過度に緊張した状態
★ 小腹不仁(しょうふくふじん):下腹部が軟弱無力、圧迫すると腹壁が容易に陥没する。
★ 正中芯(せいちゅうしん):腹部正中線上の皮下に索状物を触れる
★ 臍傍圧痛(せいぼうあっつう):臍周囲に出現する圧痛・瘀血病態の存在を示唆する。
【 参考:日本東洋医学学会HPより 】
などがお腹に現れる症状です。
最後に
お悩みを抱えたり体調を崩すのは、そもそも食事習慣に問題があるのか、こころの在り様の問題なのか、姿勢の問題なのか、ことばの習慣が問題なのか・・・など様々です。
お客様から色々な情報をヒアリングしていく中で、実際に身体の中でどんなことが起きているのかというところのポイントを掴んでいけると、より効果的な施術であったりアドバイスであったりというのが出来ると思うのです。
私たちのこころや身体というのは、日々のあらゆる習慣によって作られていくものなので、予防や根本的な改善を目指すのであれば、お腹からの情報を掴んでうまく活用していけたらいいのではないかなと思います。
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